« 要件定義すれば要求が理解できる、なんてことはない | メイン | 『ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと』が発売されます »

SOAから見た,クラウド時代のアーキテクチャ

 日経BPさん主催の「X-over Development Conference 2009,略称:XDev2009(クロスデブ2009)」にて、9月15日(火)13:30-14:15で「SOAから見た,クラウド時代のアーキテクチャ」という講演をしてきました。資料はコチラ↓。PDFはSlideShareのページから「Get File」を押してダウンロードしてください。


 僕なりに説明するクラウドとSOAとしては一番シンプルなものです。新バズワード代表のクラウドと旧バスワード代表のSOAの話をするので網羅性から言えば小さい範囲かも知れませんが、概念論的には十分だと思っています。

 時間の都合上、SIer涙目でクラウドとかどうよ、っていう話はできませんでした。以下、参考でどうぞ。
 ・SIerとクラウドの付き合い方
 ・クラウドを使いこなすのに必要な5つの事


 以下、箇条書きで資料のサマリです。


ガートナーのハイプ曲線(2009年8月)を見ると以下になっており実感に沿う
 1.クラウドは言うまでもなく頂点
 2.SOAが啓蒙の時期。あと2-3年で普通の技術に

朝日新聞の2009年9月9日付の社説は以下のポイントが抑えられていてオススメ
 1.インターネット越しに、必要な時に必要なだけ使う
 2.情報支配への懸念のため国際的にも議論していく必要がある

・クラウドは「規模の経済」を実現するために「超大規模化」しており、そのための技術はCAP定理やBASE特性で理解できる

・Twitterの賑わいを理解するのに以下の2つは面白い
 ・twitpocalypse:つぶやき件数カウント
 ・twicsy.com:アップされている写真のリアルタイム表示

・クラウドへの期待は「電力のようなユーティリティ性」だが、それは過度

・エコポイント交換申請サイトの事例はイロイロと衝撃的(参考:「エコポイント」の情報システムがわずか3週間で完成した理由

・コストはTCO上ではオンプレミスが安い(参考:クラウドコンピューティングは安上がりではない)。けど、「資産(BS)ではなく経費(PL)になる」とか魅力あり。

・当然、セキュリティリスクあります(参考:クラウド・コンピューティングが抱える7つの“セキュリティ・リスク”。ただ、各社のガバナンスで判断してね。

・いまの企業システムは不況の影響で課題が明確。システム間統合はキモだが、統合の結合度を調整することが重要
 ・密:データベース共有、レプリケーション、ファイル転送:大量一括処理可能
 ・疎:RPC、BPM、ESBとか。交換性高い <-これSOA的な話
 ・どっちにしてもスキーマ管理は重要

・SOAは、広義には「多様なアプリケーションを疎に統合するための様々な手法」でよいと思う。大事なのはアーキテクチャ的概念。製品じゃない

・クラウドも最適化要素の1つとして使えるところに活用すればいい。基幹との連携はSOAでどうぞ。

・クラウドはイロイロと問題あるけど時間が解決していくと楽観的に思っている(すぐには無理)

・(メディアのイベントで言うのは何ですが、メディアの喧噪に左右されず)きちんと技術を見極める目をもって、自社のIT資産をマネジメントしてください

・って、すごい難しいけどね!まぁ、一歩ずつでも前に進んでいきましょう

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.arclamp.jp/mt33/mt-tracback.cgi/2696

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2009年09月15日 23:54に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「要件定義すれば要求が理解できる、なんてことはない」です。

次の投稿は「『ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと』が発売されます」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by
Movable Type