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仮想化の課題は使う側の意識

 仮想化技術の成熟度には目を見張るモノがあります。先日もCitrix社が XenServerを無償化しました(Citrix XenServerが無償化(XenCenter、XenMotion、Resource Pools、ストレージ管理機能を搭載)(20090223-1))。この製品は

複数のホスト(XenCenter)を管理するエンタープライズコンソール、VMライブマイグレーション(XenMotion)技術、リソース共有(Resource Pools)技術、そしてエンタープライズストレージ管理技術など、膨大な数のエンタープライズ向け機能も無償配布する。

 というもので、主要なプレイヤーであるVMware社が無償公開しているESXiと比べて

(もちろん勝負にならない)。

 ぐらいの機能差。これまではエンタープライズ向けの仮想化は高級な技術ということで認知されていたためVMwareのが市場シェアで圧倒していましたが、Xenがコモディティ化戦略をとってくると変わってくるでしょうね。

 VMwareの親会社はストレージで有名なEMC社ですが、どう対抗するか。あと、CitrixがStorageLink Connectという製品でストレージへの接続性をオープン化しようとしており、EMC側のプロプライエタリ戦略を無効化しようとしているのが面白い。まぁ、もう仮想化そのものはコモディティですな


 さて、そんなタイミングで日経SYSTEMS3月号のコラムは「仮想化は成熟技術だが使う側が追いついていない」です。

サーバー仮想化のメリットは多い。まず,サーバー・リソー スを有効活用できること<中略>サーバー環境を迅速に準備できることも大きなメリット

サーバー仮想化は,技術的に見れば成熟期に入っているといえよう。

 この認識は共有されているモノでしょう。仮想化は十分に使えます。ところが、エンジニアも顧客も意識が追いついていない場合があると思っています。

しかし,ITアーキテクトは成熟度だけで技術の採用/不採用を判断してはならない。技術を「使う」という視点でのチェックが必要だ。使うという視点で見た場合,サーバー仮想化技術にはいくつかの課題がある。

 詳しくはコラムを見てもらえればですが、サマリとしては、以下のような感じです。

1.インフラの追加コストを誰が払うのか?
2.ゲストOSの管理責任は誰が負うのか?(ホスト全体に影響を与えるような問題発生や、テンポラリで作成されたゲストの放置)
3.仮想ホスト間通信がプロセス通信になってしまう場合、どのようにセキュリティを担保するか

 技術的な課題、ではなくて仮想化サーバを運用していくうえでのガバナンス上の課題です。1と2については、案件ごとの予算繰りでハード調達や技術担当者がいたりした企業は要注意。プロジェクトへのインフラ負担をどうするかですね。3つ目はこれまでの手法が使えないという意味で、もっともわかりやすいセキュリティリスクを上げました。サーバ間のセキュリティをFirewallなどで制御したりすると問題になったりします。


 仮想化は非常にコストメリットが大きいのでユーザーからの導入要請は強くなると思います。その場合、運用上の観点からも示唆をしていかないと、結果的に高くつく場合もあるので注意が必要です。だけど使いこなせれば強力な武器になります。アプリ側の人も、仮想化には注目してください。

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2009年02月26日 16:00に投稿されたエントリーのページです。

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