迎える言葉というわけではないけど、新しいメンバーと接して僕自身が感じたことをつらつら書いてみます。
併せて読みたい:SIを仕事にするということ
アーキテクチャ設計といわれる作業の対象物は何か?というのを考えてみると、それは「静的な構造物」ではなく「動きそのもの」です。
つまり、ソフトウェアそのものではなく、ソフトウェアを通じて行われるコミュニケーション、ビジネス活動といったもの。
つまり、サービスそのものではなく、サービスを通じて行われるコミュニケーション、活動といったもの(この場合のサービスはSaaSのようにWebサイトを通じて提供されるソフトウェア機能のこと)。
ソフトウェアやサービスといったものは「事後的に観察可能になる構造体」であり、人々によって共有可能なオブジェクトに過ぎません。
僕の感覚では、そのソフトウェアやサービスといったものをデザインしているつもりもないし、デザインしたいと思えません。
僕がデザインしたいのは構造体によって生み出される動的なもの。誰かがソフトウェアを使って何かをして、何かを得て、もしかしたら何かを失うという、その過程全体。それは時間軸の中で生まれ、続き、消えていくもの。一回性のあるもの。
まぁ、だから、僕にとってはソフトウェアだろうがサービスだろうが、"そのモノ"を作ることには興味はなくて。ソフトウェアやサービスを通じて生成される、カタチにはできない動的なフローそのものを創り出したいのです。"動き"そのものをデザインしたい。
提案書の最初に書くのは機能そのものではなく、どんな動きが生み出されるべきか。そして、その動きを生み出すためには、どういう機能(構造体)が必要か。
僕自身がSIerで働いていてエンタープライズ領域が好きなのは、そういう"動き"がどこまで広がって社会全体につながっていくからです。そして、ソフトウェアなんか気にしない人にも影響を与えられるから。
とても「ゲームすると楽しい」みたいなことにはコミットする気にはなれず。ゲームを通じて社会のあり方を考えてみる、みたいなレベルならいいのかもしれないけど、でも、やっぱりエンタープライズな領域のおもしろさにはかなわないかな。間接的に人を幸せにはできなそうだし。
だから、僕の作る対象が、どこか1カ所だけにデプロイされるWebアプリケーションでも、クラウドで動いているSaaSでも、全国に展開されたパッケージでも、なんでもいいです。良い動きを生み出すための最適な構造を作ればいい。
なんで、こういう感覚なんだろうなぁ。キャリアのスタートがユーザー企業側だったというのは大きいとは思います。かつ、流通業だったので、そのユーザー企業の裏側の業務に詳しくなりつつ、表側ではお客さんになれたので、ソフトウェアが生み出す動的な系の全体を俯瞰することができました。すっごいおもしろかった。
たぶん、それ以来、こういう視点が至極当然のことだと思っていました。このエントリに書いたようなことは、僕自身が思う普通のことを真面目にやっているだけです。
さて、こういう感覚を共有できる方がいるかどうか分かりませんが(幸い1名いたわけですが)、弊社では人材募集をしています。
大手企業のプライム案件しかないです。業種は流通、医療ヘルスケア、建築、データ。システム領域は自分たちで「エンタープライズコミュニケーション」と呼んでいるインターネットを利用したB2BやB2Cが多いです。開発だけじゃなくて、企画、設計、運用、コンサル、セールス、マーケター、デザイナーなどなど、ITに関係するなら、どんな職種でも求めています。
アプライはこちらから。 http://www.gxp.co.jp/recruit/index.html
なお開発事業部の統括マネージャーを拝命しておりますので希望しなくても僕が面談します。質問があればメール(y.suzuki あっと gxp.co.jp)でも、Twitterでもどうぞ。お仕事、たくさん用意して待ってます。
