X200に乗り換えてから1ヶ月が経ちました。モニタープログラムで購入したので、レビューを書かないといけないのですが、なるべく正直なところを。
まずは本体とは関係がないところから。X200は国内でまともな販売が遅れたことは致命的だったと思います。本社の発表を受けた各メディアの露出タイミングに対してオンライン/オフラインを含めて国内の製品は1ラインのみ。そこからSSD対応やチップセットが選択可能なるまでに2ヶ月かかりました。これによってマーケティングの機会を逸してしまったのです。部品調達の問題でしょうが、そこらへんはAppleの抜かりなさを見習ってもらいたいです。本当に。
僕はIBMロゴ機X41 TableからVAIO(VGN-SZ93NS)を挟んでの復帰になりました。ご存じのようにThinkPadはIBMからLenovoへ売却されたブランドです。IBMロゴが外れた後のロゴデザインやACアダプタの安っぽさ、全体的なラインの甘さには、正直言ってがっかりさせられました。また、先代のB5機種X60、X61は、周りで使っていた人の評価を聞くと、どうも品質がいまいちであったようです。その結果としてVAIOを使っていたのですが、それでもThinkPadに戻るだけの魅力がX200にはあります。
ThinkPadを語るにはThinkVantageと呼ばれるソフトウェア群を忘れるわけにいきません。特にネットワーク接続を中心にしたロケーションプロファイル切替機能と、ディスプレイ表示切替機能は、僕のようなノートPC持ち運び&プレゼンを良く行うエンジニアには必須と言えます(っていう割に、切替がうまくいかない場合がありますが、これはVistaのせいでしょう。VAIOのときと症状があまり変わりません。特にデュアルモニタ周りはちょっとひどい)。VAIOを仕事に使っていると、どうしてもこういうビジネス機能の弱さが気になります。ノートPCなんて、どれも同じだから見た目だよ、と思っている人には、ぜひThinkVantageを触ってもらいたいです。切替機能は本当に便利です。地味に電源プログラムやセキュリティ系も効いています。X41から見ても十分にパワーアップしています。
それ以外の細かいところを。
X200はワイド液晶になっています。B5では小さいが、A4ではでかいという気持ちにみごとに応えてくれています。Eclipseではビューをいくつ開くかが重要ですが、ワイドであればメインエディタの幅を損なうことなく左右にビューを開くことができます。
もう1つ重要なのはキーボード。実は今のThinkPadは全ての機種で同じキーボードセットが採用されています。これのおかげで一般的なB5ノートに比べると肩をせばめなくても打てるのです。相変わらずのしっかりした打鍵感と押して戻ってくるときのしなやかさは変わりありません。ただ、いわゆるB5ワイドの中でも最大幅になっているので、キャリーケースの選択は慎重に。
X200ではSSD搭載が可能ですが、もちろんSSDを選択しました。これで憧れのゼロスピンドルですよ!今後は定番になりそうなSSDですが、静かだし、安心して使えます。書き込み回数がどうこうという話がありますが、それにも増して読み込みスピードと静音は魅力。まぁ、何年も使うのであれば考えものですが、1-2年でノートPCを買い替える僕としては、あまり関係のないところ。
なお、X200にはPCカードスロットがありません。PCカードのように見えるのはExpressCard/54(ExpressCard/34とピン側のサイズが同じだけど、根元だけ広がっているタイプ)なので注意が必要です。いまどき大抵の周辺機器はUSB接続でしょうが念のため使っているものの確認をしてください。なお、僕はEモバイルをExpressCardにしてみました。やっぱりUSBの紐が許せないんですよ。紐が。
なにげに搭載されているCPUもパワフルです(Intel Core 2 Duo P8600 2.4GHz)。X300、X301のほうがCPUパワーが少ない組み合わせもあるので注意が必要です。プラットフォームはCentrino2で、バッテリーの持ち時間が改善されています。電源の持ち時間は重さとの戦いになるわけですが、4セルバッテリーでも2時間は余裕(省エネモード)なので、個人的には十分満足です。
ノートPCといえば安いサブノートが注目されていますが、正統派のノートPCの魅力は失われません。X200はThinkPadの名にふさわしいバランス感覚で作られた良機といえます。後継のシリーズも楽しみ。お勧めっす!
