日経SYSTEMS 12月号のコラムは『本当にそのシステムは止まってはいけないのか』です。以前エントリした『システムは止まっても良い』を書き直したモノです。
筆者が流通企業の子会社でシステム運用保守に携わっていたときのことだ。あるとき,POSレジのシステムが停止してしまった。<中略>
そんな中,その流通企業のシステム担当者との定例会が行われた。当然のごとくPOSレジのシステム停止が話題になったのだが,担当者は平然とした様子で「まぁ,顧客が買うなら売るさ。レジが止まろうが『申し訳ございません,お帰りください』とは言わないしね」と話してから「さぁ,自分たちの仕事をしよう」と続けた。
<中略>
筆者はその担当者の言った「システムが止まっても業務は継続できる」ということに衝撃を受けていた。それまでITエンジニアとして「システムがなければ業務は継続できない」ことを一種のプライドのように感じていたし,そのために止まらないシステムを作り,システムを止めないように運用を担当してきた。しかし,実際はそうではなかった。
もちろん、止まってはいけないシステムはあります。ですが、
止まらないことが目的になってしまうことで,システムに対する適切な評価ができていないと感じることがある。
これを防ぐためにはどうしたらいいいかを顧客(ユーザーの顧客),ユーザー,開発者という三つの視点で考えてみています。簡単に書くと、以下のような感じ。
・顧客の視点:システムそのものの品質ではなく、顧客へのサービス品質を見ているか
・ユーザーの視点:システムを止めないことへの投資が,システムを利用して得られる価値を超えてないか
・開発者の視点:どの程度止まらないシステムにするのかを指標化できているか
基本的にはリスクマネジメントですが、その置いている視点に問題がないかをチェックする必要があるわけです。
さて、この連載は27回も書いてきたのですが、2010年3月号を持って終了することになりました。あと3回、まとめてとして悔いのない記事を書くつもりです。
