また、最近ブログが滞っています。いかんと思いながら筆が進まぬ日々。
さて最近、もっぱら興味があるのが「編集のソフトウェア化」というキーワードです。
当たり前ですがソフトウェアはデジタル化された情報の扱いには非常に長けています。デジタル化された情報というのは、リアルの情報(文字とか絵とか)と違い、インターネットを通じて広がりを持てるというのは大きな可能性を持ちます。
「編集のソフトウェア化」というのは、デジタル化された情報を扱うことを前提としたものです。デジタル化された情報とリアルの情報(主に文字)で圧倒的に違うのは情報量です(実際に人間が扱う情報は大量なわけですが、まぁ、それはおいておく)。この情報を編集する"編集者"を考えてみます。
これまでの編集者(編集者1.0)というのは、取材し、情報を集め、構成し、編集し、メディア(雑誌、テレビなど)に載せていました。編集者1.0では自身が情報を取り扱い処理をしていたわけです。この考え方に則ると一般的なニュースサイトやメディアサイトというのは、編集者1.0が変わらず存在し情報メディアだけをデジタル化したに過ぎません。
一方の編集者2.0は、自らが情報を直接扱うことはありません。編集者2.0は、自ら設計・実装した編集装置を通じて情報を扱います。インターネットから得られるような大量の情報を扱うのに、いちいち人間の判断をしていては限界が出てしまいます。ですから、ソフトウェアとして編集装置をつくり、これを使って編集作業を行うわけです。
では、なにが編集装置か、というとBlogツールとかが分かりやすい。Movable Typeは、ブログという形式の情報を出すための優れた編集装置です。Six Apart創業者トロット夫妻は、彼らが意図したか別として非常に優秀な編集者2.0だといえます。彼らが、これまで編集した文字量は想像できないほど大量です。Googleで、『"Powered by" "Movable Type"』 で検索しただけで27,600,000件。サイト単位で集積されている分とか考えると、実際には、この数十倍~数百倍になるのではないでしょうか。
同じように2ch、はてななどなど優秀な編集者がいます。面白いのは編集装置の特性によってコンテンツが十分に操作可能だということです。2chが2chらしく、はてながはてならしく、mixiがmixiらしいのは、そこにあるソフトウェアがもたらしている編集力なのだと考えることができます。
こうしたアイデアを十分に高めていけば、かなりレベルの高い編集装置を作ることができると思っています。
では、こうした場合に利用できる技術はあるのでしょうか?
「ソフトウェアによって大量データに関する判断を自動化する」というフレーズからすぐに考えられるのはビジネスプロセスマネージメント(BPM)です。企業間の取引データが大量になると、どうしての処理をソフトウェアによって自動化するしかありません。取引ルールをソフトウェア化し、できるかぎりコストを低減するわけです。
つまり業務アプリケーションというのは、すべからく業務装置であり、それがまさに業務そのものなわけです。であれば、BPMやSCMなアプローチをCGMや情報メディアに載せていくという考え方は非常にシンプルな結論です。
BPMやSCMに必要な機能というのは洗い出されていますし、将来必要になるような技術、たとえばイベントストリーミングなどは、どれを考えてもメディアに必要な処理だと思います。
(どんどん妄想。そもそも、サーチはストックされた情報に対して事後的に行われるものです。しかし、イベントストリーミングのような考え方になるとフローな情報にたいしてリアルタイムに処理をかけてイベントを抽出することができるようになります。すぐには実現できませんが非常にエキサイティングなアイデアです)
話が逸れてほつれてしまいました(w。
ソフトウェアはデジタル情報の編集装置をつくる道具だと考えています。そしてデジタル情報はリアルの世界に影響を及ぼすことができます。良いウワサはネットにのって売上に貢献し、悪いウワサはネットに乗って会社を潰すのです。
ソフトウェアによる編集とは何か、いま、もう一度考えるべき時なのではないでしょうか。
