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開発者市場

 残念ながらJavaOneにはいけなかったのですがウェブで情報収集中。トピックスはいろいろありますが、SUNの発表したクラウドコンピューティング(Project Hydrazine)の説明を聞いていると、やたらと「Developer Market(開発者市場)」という言葉が出てきます。

 「開発者は作ったアプリケーションを動かしたいだけなんだ(OSとかミドルウェアとかを気にせずに)」というメッセージ。SUNが、あえてここまでDeveloperを強調するのは「顧客としての開発者」が、かなり大規模になってきたという意思の表れでしょう。


 つまり開発者が顧客企業内に存在しており、予算投下の裁量を握っている(あるいは強力な助言者となっている)という理解です。ここでいう開発者はOSとかミドルウェアを気にしないようなライトな人々を指しているはずです。過去に言われてたヘビーユーザー(BIツールを使うような)とは違い、明確にプログラミングをする人々。

 ちょっと古い資料ですが、2005年にCarnegie Mellon 大学のEUSES Consortiumが発表したEstimating the Numbers of End Users and End User Programmersでは、以下のような統計予測が発表されています。

New estimates for American workplaces in 2012:
- At least 90M users
- At least 55M spreadsheet and/or database users
- About 13M users will say they “do programming”
- Fewer than 3M professional programmers

 USでは、2012年に日本で言うところの開発者であるプロフェッショナル・プログラマが300万人、そしてITシステムのユーザーが9000万人。その2者間にはEXCELなどの専門アプリケーション(スプレッドシート)ユーザーが5500万人、そしてマクロやスクリプト言語などでライトな「プログラミングをする」ユーザーが1300万人。

 この1300万人というのが企業内における顧客としてのプログラマといえるでしょう。彼らを対象として市場が大きくなる。「ユーザーはプログラミングをする」という前提をきちんと想定する必要があります。開発者市場という言葉には「プログラミングする顧客」が含まれているのです。


 とはいえ、国内ではUSなどと比べるとプロフェッショナル・プログラマに意識が向きすぎな気がします。ま、中小SIerが多いなど国内事情を考えても当然なわけです。ただ国内ではメディアの動きを見ていてもデベロッパー・マーケティングの予算も大きくなっており、ITの専門家が予算の決定者となり得るという意識は広がりつつあります。

 なので、カジュアルなプログラマを想定したサービスがUSでは増えてくるものの、国内ではイマイチという状況は続くでしょう。このSUNのクラウドも受け入れるかは微妙。だけど、特定のマーケットは生まれているはずで、確実に広がるでしょう。このときに、どんなビジネスモデルを想定できるかでSIerの位置づけも変わってくるはずです。

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2008年05月11日 23:58に投稿されたエントリーのページです。

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