友人であり、(勝手に)師匠の田村さんが書いた「人生をマスターする方法」。タイトルはアレゲですが、気づかされることが多い本です。僕自身が考えていることとリンクすることが多くありました。あ、この本の価値は通して読むと分かるので、ぜひ本で読むことをお勧めします。小さな章がたくさん集まっているので、さっくり読めると思います。
「問題解決」は怖れによって動機づけられ、「何とかしなくてはならない」という意識から動き出します。それは状況に反応する考え方であり、間違いでもなければ悪いことでもありません。火事の時は火を消したいし、お金に困っている人がいたら助けてあげればいいでしょう。ただし、それは「問題」を解決するだけであって、根本的に何かを創造するのは異なります。「未来創造」は愛によって動機づけられ、まだ存在していないものを「作り出したい」という愛おしさから動き出します。それは生まれてくる子どもを愛するような気持ちです。まだ存在していない未来をそこに観ようとする、何かの成長や発展を望む気持ちです。
問題解決も未来創造も大事です。どちらも生きていくためにはなくてはならないこと。
でも、その問題解決が未来創造につながっているのか、未来創造のための手段として問題解決を行っているのか?ということは常に問いたいと思います。目的がない解決は前に進むことにつながらない。むしろ、永遠に解決し続けても前に進まない。
アスピリンを飲み続けても体が良くならないのは、問題の本質に触れようとしていないからです(もちろんアスピリンも重要ですよ。でも、依存は毒になる)。
環境の変化に適応することは大事な戦略です。ただし大きな目的があってこそ。無目的にその場で生き長らえることは適応とは言わないのです。それは問題解決を言い換えただけ。
変化ヲ抱擁セヨ。アジャイルのプラクティスは問題解決のきっかけをくれるに過ぎません。ただの手段。大きな目的はプロジェクトを通じた学びであり成長のはずです。新しいビジネスを、新しいチームを、ナニカを生み出したい、作り出したい。そこに強い思いを寄せてこそ意味があるのです。
そこにある問題を最適解で解決することが正しいことなのか?その「最適」という視点は、どこに立って観ているのか?解決の先には何があるのか?僕らは何を成し遂げるのか?
もちろん、人は間違うし、結果として正しくないことをする時もあります。それでいい。過去を受け入れて、いま何をすべきかを常に問い直せばいい。過去は過去。未来を保証するものではありません。振り返りは過去を認めて、ご破算にして、そして未来を創るために必要なこと。そうすれば、あらゆる過去は必要な事だったといえるようになります。
愛、という言葉は陳腐かもしれない。でも、愛という言葉が適していると思います。あなたの行動に愛はあるのか?僕の行動に愛はあるのか?
![]() | 人生をマスターする方法 田村洋一 ライブリー・パブリッシング 2008-04-08 by G-Tools |

