今年もデブサミ2008まで1か月を切りました。ようやく、僕担当のコンテンツがそろったのでお勧めします!もうね、来年は無理っていうぐらい、今年のコンテンツは最高です。渾身です。
【14-C-1】ロボットで分かった、人の構造が動きを導く 2/14 10:00~10:50
僕のエントリ「ロボットから考える、身体性としての構造が持つ意味」で紹介した東京大学 知能機械情報学の國吉康夫先生にお願いして、ロボットやシミュレーションを通じて人間を解き明かしている研究をご紹介いたします。
先生が考えられているロボットの基本は「見かけの動きを作ってはいけない」というもの。では、どうするか。それは「見かけの動きを創発する構造を獲得させる」ということです。
先生が言われる構造というのは非常にダイナミックな存在です。人間の身体そのものは構造とは言わない。そうではなくて、身体の形という制約の中で、環境と身体のインタラクションによって生まれてくるものこそが構造です。その構造を獲得すると「行動が出来る」ようになる。
前出のエントリで紹介している起き上がりロボットは人間の身体性をもち、環境とインタラクションするための皮膚をもっています。あとは教えるのは「起き上がるための構造」、例えば逆上がりや自転車に乗れた時に獲得した身体感覚、つまりコツのようなものです。起き上がる時に体験する重心の移動だけをロボットに教えれば、あとはそこに向けて手や足を動かしていく。ロボットは起き上がろうという意思はありませんが、それでも人間臭い動きを持って起き上がることができます。
「人間は最初は無目的に動きを獲得する」というのが先生の意見でした。世界の中で動きの構造を発見していき、その上で目的が生まれてくる。それこそが自由意志の原型ではないか、と。知能の根源とは何か、人の振る舞いはどこから生まれるのか、そして人とは何か。このことを真っ直ぐ追及されているのです。
僕は先生の言われている「構造」こそが、われわれが向かうべきアーキテクチャではないかと考えています。もっとダイナミックで美しくて、そして豊かなもの。会場では先生の話を伺いながら、ユニシスの牧野さんとの掛け合いでライブ感あふれるセッションを展開したいと思います。後悔させません。朝一、ぜひ来ていただきたい!
【14-C-3】鳥の目、虫の目~地表へのアプローチ 2/14 13:10~14:00
ランドスケープデザイナーの石川初さんにお願いして、地表を読み解くための様々な視点を紹介していただきます。
アーキテクトの素養で重要なのは「視点」です。
目の前で起きていること(虫の目)だけに捕らわれず、俯瞰した本質的な視点(鳥の目)を獲得できるか。あるいは、俯瞰した視点(鳥の目)だけにとらわれて、目の前の体験(虫の目)を無視していないか。そのバランスをどう見つけるか。
システム業界に置き換えましょう。「バグの原因をエンジニアに求めてしまい、プロジェクトの構造的な欠陥を見つけられない」、あるいは「スケジュールの算数に終始して、現場で起きている問題を無視する」。こういったことは虫の目と鳥の目をきちんと使い分けられていないということです。
実は皆さんが日々経験している地表においても、実は見えていないことが多い。なぜ渋谷の銀座線は2階にあるのか。上水と下水の形は何に似ているか、東京の湾岸にあるある謎の丘とは。石川さんが見つけた様々な虫の目と鳥の目によって必ずや新しい発見があることでしょう。
もちろん話はめちゃくちゃ面白い(石川さんはタモリ倶楽部にも出演されたりしています)。でも、それだけではなくて、そこにある考え方はアーキテクトの本質を付いています。まずセッションは心から楽しんで。そして振り返って、心して自分が見えていなかったことがないか考えてもらいたいです。
【13-C-7】アーキテクチャクロニカル 1/13 17:40~19:00
IBMの榊原さん、ユニシスの牧野さんと、モデレーターは僕でお送りする、アーキテクチャの本質をひも解くための90分。
アーキテクチャを無目的に適用していないか?いつの時代にも課題があり、制約があり、それらを克服するためにアーキテクチャが作られてきました。クロニクル(年代記)として、各時代における課題、制約を整理しながら、先人が作り上げたアーキテクチャの意味を見ていきます。
セッションはこれだけで終わりません。では、今の時代に我々が直面している課題とは何か、制約とは何か。インターネット後に激震とともに変化した課題や制約。実は10年前にベストプラクティスといわれていたアーキテクチャの大半が見直されなくてはいけません。
はっきり言いましょう。僕らが習ったアーキテクチャは、全て見直されなくてはいけないのです。今の時代の課題と制約を改めてあぶりだし、僕らがこれからのアーキテクチャを考えなくてはいけないのです。前半のクロニクルは、そのための序章に過ぎません。
前半は希代のアーキテクト二人がひも解く過去のアーキテクチャの意味(でもね、これだけでも面白い)。そして、後半は「いまのアーキテクチャに求められることは何か」を真剣に考えていきます。夕方以降のセッションなので緩めの雰囲気にはなると思いますし、会場の方ともコミュニケーションをとりながら進めていきたいと思います。
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