先日、クラウド研究会の後、朝まで飲んでた時にNRIのSさんに「なんか、仕事してて悩みないの?」って言われて、ふと出たのが
「客のことを真剣に考えると、儲からないんですよ」
っていうので、「そーだよねー、ウンウン」って大ウケされました。で、そのあとにSさんと語ったのですが、それって1つの真理ですよねと。だけど、これをきちんとエコシステムとしてビジネスモデルにするのが僕らがやるべき仕事ですよと。
今、「見積もり2億円のIP電話を820万円で構築した秋田県大館市から学べること」っていうのが話題ですが、それって業者からすれば儲からないってことで、これをSIerがやる理由がないんですよ。これっぽっちもない(まぁ、記事は煽りすぎで、実際には職員の工数がかかっているので2000万ぐらいにはなるのではないだろうか。それでもひとケタ違うけど)。
で、ござ先輩に言いたい。プログラマの誇りを減衰しないビジネスモデルをから。
(プログラミングスキルの)その差を真っ当な経済的価値に転換するにはどうしたらいいと思いますか?
プログラミングスキルじゃないよ、大事なのは。ソフトウェアを早く書けるとか、きれいに書けるとかそんなもん、たいして重要じゃないです。せいぜい開発費が2-3割安い程度のもの。そんなことじゃ、顧客は喜ばないし、興味ももたない。秋田県の事例は1桁安くて、使えば使うほど得をする仕組みになっています。これはソフトウェアを作ることの生産性を効率化して得られる数字じゃない。もう次元が違う。「赤いの」じゃだめなんですよ。「レンポウの白いの」じゃないと。
こういうことをやっていくためには、どういうビジネスモデルが考えられるのか。最適なのか。
これも答えは明確です。経済学の初歩の初歩「規模の経済性」、これしかないのです。
いまで言えばクラウド。100で作ったものを、0.1で1万人に売るんです。もしくは、OSS。100のモノを100人で作って、0.001で1万人に売るんです。
クラウド業者にもOSS開発者にもなれない?そんな人は栗原さんに1つの答えを教えてもらいましょう。Dreamforce便り(1):メッセージングはクラウド一色から。
Salesforce.com社のイベントDreamoforce 08に取材に来ています。<中略>コンサルティング会社も数多く出展しておりSalesforce.com社をプラットフォームとしたエコシステムが確実に構築されているように見えます。「クラウドが普及するとSIerの出番はなくなる」という見方はどう考えても間違ってると思えます。
もう答えは出ているんです。プラットフォームを作るか、プラットフォームに乗れ、と。ルールは変わってしまいました。おそらく今年から来年が大きく動く年。金融危機、内部統制との合わせ技でIT業界はえらいことになるでしょう。
ただ、「プラットフォームって何か?」というのは頭のひねりどころです。さぁ、みんなで考えよう!
