ボーランド主催の第3回デベロッパーズ・キャンプにて講演させていただきました(講演前のエントリ)。資料とコードのダウンロードはこちらから。
資料(パワーポイント)
ソースコード(Eclipseプロジェクト)
内容は基本的な話だけです。Java言語の経験はあるがスクリプト言語の経験がない方を想定しています。ソースコードはJavaSE6上で動きます。java.sun.comのJava SE Early Access DownloadsからJavaSE6をダウンロードしてEclipseで使えるように設定してください(11/28現在はJDK 6 Release Candidate)。
ついでについ先日リリースされたJBuilder2007(Peloton)の話も聞いてました。ご存知の通りBorlandブランドではなくてCodeGearブランドからのリリースになります(Webサイト、かわいい)。
お客様、パートナー、ファンの皆さんへ - CodeGear CEO ベン・スミスにあるように、
CodeGearは、Developer Studio(Delphi、C++Builder、C#Builder)、JBuilder、Turboシリーズ、InterBaseを進化させていく役割を担います。
といったことになります。ALM(アプリケーション・ライフサイクル・マネージメント)と呼ばれているようなTogetherやStarTeamはCodeGearの範囲ではありません。あくまでも開発者ツールのみ。
JBuilder2007はEclipse上に構築されています。例えばコードエディタは提供しないという徹底ぶり。その代わりにビジュアルエディタを色々と提供しています。あとOSSコンポーネントの管理機能などが特徴的でしょうか。でも、こいつの売り込みは大変そうですね。また日本語版がないので価格がわかりませんが、エンタープライズ・ライセンスになると20万円(USで1900ドル)ぐらいでしょうか。
ツール価値の再考
僕はツールの価値を再考すべきときであると強く感じています。以前、頭数論というエントリで、
OSSは安価な選択ですが、それによってツールベンダーが崩壊しました。おかげで、これまでは手厚かった教育がなくなっています。初心者用の本が売れているのはツールの品質が下がったからに他なりません。OSSはデベロッパーの能力を上げたのでしょうか?格差が広がっただけなのかもしれません。
と書きました。Eclipseの登場によって「Javaのツールは無償」という常識が出来上がったようですが、代わりに失われたものに目を向ける必要性があります。IDEは人の作業を代替しミスを取り除いてくれます。ちゃんと使えばIDEにはコストを支払うだけの効果があります。
ただし、これまでのような汎用的でAll-in-Oneなツールの人気が復活するということはないでしょう。もっと違うところにフォーカスしなくてはいけないのです。少なくとも今のCodeGearでは何も変わっていません。正直、あれじゃ売れないでしょう。
例えばマイクロソフトが着々と用意しているソフトウェア・ファクトリのツール群が登場すれば、また.netに人気が集中する気もしています。よく考えられています。Java陣営にとって、DSLやPLのアイデアをいかに開発プロセスに取り入れるかが今後の大きな課題になるのではないでしょうか。
知識産業の時代だからこそソフトウェアが適切に人間を支援すべきです。良い製品は良い道具から生まれる。ツールの価値を再考しましょう。
