プロジェクトでタイムマネージメントをするためにWBSを作り、計画を立てるでしょう。WBSというのは成果物の階層化であり、それを得るための分業化された作業の階層化になります。この階層化こそが、アーキテクチャと強くリンクをしています。
そんなわけで日経SYSTEMS4月号のコラムは「アーキテクチャなくして、うまくいく計画は作れない」です。
どうせこの通りにはプロジェクトは進まない」―。知り合いの若いエンジニアがプロジェクト・マネージャ(PM)の作成した計画表を見てぼやいていた。理由を聞いてみると,「PMは技術のことが分かっていない」というのだ。
ここに出てくる"若いエンジニアくん"は、一人ではありません。多くのエンジニアが同じような疑問を持っていると思います。「開発当初に作るものなんか全部わからないよ」とかね。逆にいえば、PM側も「見積もり通りに作業が進まない」「予定外の作業が発生する」といった問題を認識しています。
そもそも、よいWBSとはなんでしょうか。
WBSを定義する際,タイムマネジメントを実施しやすくなるように配慮しなければならない。そのポイントは三つある。まず,作業の粒度をそろえること。うなっていると作業量の見積もりがしやすい。
次に,作業の完了条件を明確にすること。
最後に作業の独立性を高めることだ。
では、どうしたら、こうしたらWBSを作成することができるのか。このためにはアーキテクトの視点が欠かせません。というか、
アーキテクチャ上のさまざまなテクニックは,タイムマネジメントを実施しやすくする。
のです。具体的にはパターンの導入、DIによるコンポーネントの責務の明確化、疎結合化などをあげることができます。こうしたアーキテクチャ上のテクニックは、なにもエンジニアが実装しやすいということだけでなく、タイムマネジメントの精度向上にも役立ちます。
プロジェクトマネジメントの視点で考えるからこそ、アーキテクチャを利用してマネジメント精度を高めるべきだと思います。そのためにもプロジェクト計画立案時からアーキテクチャへの配慮が欠かせないのです。

