沖縄のJavaコミュニティであるJava Kucheの5周年にあたる「JavaKueche 2010年度総会&記念講演会」(2010年7月17日)でしゃべってきました。個人的には、最近の中では分かりやすい内容になっていると思います。たぶん...。
阿部雅世さんからソフトウェア品質モデル、ビルディングタイプを経て、ITアーキテクチャに一直線に引いてあります。(参考:「ソフトウェアをデザインしてはいけない」、「プロセスこそアーキテクトのもの」)
「アーキテクチャとはつなげるコト」というのは前から言っていたことですが、今回初めて言葉にしてみました。また、その力はアーキテクトだけのものではなくて、ソフトウェア開発に携わるあらゆる人にとって必要な発想だと思います。
資料にない部分の補足。その昔はソフトウェア品質モデルで言うところの利用状況に多様性がなかったはず。その時代ではシンプルに利用時品質=外部品質とすれば良かったし、内部構造も安定していた。だから、プロセス品質(要はマネジメント手法)のことだけを考えていれば良かった。でも、いまは利用状況も内部構造の多様化していて、プロセス品質を高めているだけでは全体の品質が上がらなくなってきています。
今の時代にアーキテクチャなり、アーキテクトというものが求められる要員は「技術の複雑化」ではなくて「多様化した社会からの要請」なのです(参考:「ITで変化する社会とITアーキテクトの意義」)。
あと「沖縄の IT はどこへ向かうべきか?」というパネルディスカッションにも参加させていただきました。僕からの提言は2点。
1点目は「リーマンショック以降、人出し受託モデルが崩壊し、物づくりから視点を動かさないといけない」(参考:「デブサミ2010 - これからのアーキテクチャを見通す」)という背景から「観光関連など内需型のシステム開発について、施設や運用ノウハウなどを含めたサービスとしてパッケージングし、県外観光地(北海道や中国)に売っていく」。要はビジネス・トランスフォーメーション・アウトソーシング (BTO) を県主導でやってはどうか、というものですね。
2点目は「インターネット向けシステム開発と共に育ってきた35才近辺エンジニアが技術のシフトにより世代遅れになってきており、精神的にも疲れている。ただし、基礎技術力はあるし、開拓精神も強い」という背景から「都心で疲れた35才近辺エンジニアを沖縄に招き、3年限定であえて観光や農業などのIT外産業でプチリタイアさせる」というもの。これは「ITは、IT以外の産業で活かされるもの。でもエンジニアはIT産業に留まりすぎている。どんどんIT外の産業に飛び込んでいくことで体験からIT活用を考えることが出来るはず。こうすることでIT外産業も、そこに飛びこんだエンジニアも成長できる。プチリタイアの3年が過ぎてITに戻るもよし、留まるもよし、起業するもよし」という意識です。ITエンジニアはもっと外に出ていくべきですね。
一緒に参加されていた宮里さんの「10年後を見据え、子供教育にITを積極的に活用してグローバルな感性を磨かせたい」とか小橋川さんの「プログラマ・アイランド構想」も、すごく面白かったです。
個人的なプレゼン振返り。
1.「隣の人とシェアしてください」メソッドを使ってみた
1回目は4ページ目で「シャボン玉をデザインするってどういうことだと思う?」、2回目は24ページ目で「ソフトウェア品質モデルやビルディングタイプで何か気づきがあった?」です。それぞれ2分30秒。2回目は静まるまで3分ぐらいかかっていて、なんか、すごいうれしかったです(もっと話せることがある、ということですからね)。でも、みんなが何を話しているかが気になって仕方ない。
2.ダイアグラムと写真中心にしてみた
公開資料は付記がいろいろとありますがプレゼンした資料はもっと付記が少ないです。字ばっかりから、プレゼンテーションZENにはまって写真いっぱいになったけど、藤本壮介さんのダイアグラムばっかりもかっこいいなと思い、中間的なところに収まってきました。なんとなく、手法として確立して行けそうな気がする。気づきとしては、より生成的に話ができること。昔は緊張して言いたいことを忘れちゃうから書いていたっていうのもあったんだよね。
