『ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと』の感想その2です。
kroteさん。ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと - とあるかえるのつぶやき
たぶん、この人たちにとっては"ソフトウェアや技術に対する知識を持っているのは当たり前"で、プラスして何が重要かということが言いたいんだろう。技術ばっかりの頭でっかちになってはだめですよって。
kroteさんは、この実例として何度も出てくる([02][04][19][29])象牙の塔やコミュニケーション問題として[03]『最大の問題は、たぶん技術的なことではない』と[42]『デザインパターンに習熟せよ』を紹介してくれています。
微妙!という意見もあったので、それもいくつか。nekomoriさん。『ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと』 - 思っているよりもずっとずっと人生は短い。
本書はアーキテクチャに関して図やコードや文書で実践が書かれているものではなく、かといって実践するべきプロセスがまとまって書かれているわけでもなく、すなわち読み物系の作りになっているんですが、総じてアクがない。読み方としては、もう全体としてどうこうというのは考えず、いくつか気に入ったのがあればOKという前提で、どれだけ気に入ったのがあるかどうかで判断、でしょうか。私は『立ち上がれ!』が一番面白かったです。
はい。邦訳するときに「この本は価値があるのか」というので迷ったところです。それでも出版したのは、アーキテクチャに興味がある人が話をはじめるきっかけになってくれるかどうか。nekomoriさんが紹介してくれた[07]『立ち上がろう!』は、異色のエッセイです。もうアーキテクチャの話なんか一切出てきません。でも、大切なことだと思います。
続いてarumaniさん。
97本は各々独立したベストプラクティス集で、読み物としても面白くて好きだけど、この内容を整理/パターン化できると更に別の価値が生み出せそう。ただ文章が短いから文脈や前提を読み取れない時が結構あって、それを自分(達)の観測/想像範囲で補うのは大変微妙だけれども #97things
そうなんですよね。エッセイなので文脈や前提は分かりにくい。ただ、それだけ考える余しがあるということだと思っています。arumaniさんにはお気に入りのエッセイを教えてもらおう。
そしてきゅーり.jpさん。きゅーり.jp: ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと を読み終えた
ソフトウェアアーキテクトな動きをしている人を間近で見たことがないので、どういう仕事なのか実は全く知らないところがあるのだけれども、これをよんでなんとなく全体像を把握できた感じ。たまに見直して、アーキテクトではないけれども、こういう動き方ができる人になりたいですね。
ソフトウェアアーキテクトの定義が曖昧であるというのは言われていることです。この本を読んでもらっても、まだ漠然としているとは思いますが、なんとなくコードを書いたり、フレームワークを選ぶ以外にもイロイロあるんだなと分かってもらえるのではないでしょうか。
Kangaroonoteさんの曖昧さこそ最大の敵 - Kangaroonote
つかいやすい。わかりやすい。美しい。おもしろい。これらの言葉は、デザインに関わるひとたちにとって、全く意味を持たない。
定義されていない要求の満たすことなど誰にもできない。曖昧さは無限の泥沼への入り口にしかならない。
[12]『フリーサイズのソリューションを求めるな』を読んで、「つかいやすい。わかりやすい。美しい。おもしろい。」といった言葉は、誰にとって、いつ、何のためにといった問いが大事だと書いてくれています。エッセイでは「場の感覚」という言葉が出てきています。訳に困った言葉の1つですが、状況(コンテキスト)や場に合わせて適切な選択をしなさいという話ですね。
[97things]感想まとめ その1
[97things]感想まとめ その3
![]() | ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと Richard Monson-Haefel オライリージャパン 2009-10-05 by G-Tools |

