最近、何度も思うことがあります。
JavaOneでも強調されていましたが、この10年をかけてJavaは成熟してきました。女子高生がJavaという言葉を知り、あらゆる分野にJavaが進出しています。スコット・マクニーリー氏はMicrosoftもIBMもけなさずに、貧困を解決するためにデジタルデバイドへ取り組むことが使命だといいました。Javaなしに地球は回らなくなっています。
同時にJava開発者も10年という時を過ごしてきました。今、30代の多くの開発者はJava世代といえると思います。VBやCOBOLなどのクラサバ時代から、インターネットをつかったWebアプリケーションの時代へ。Javaは、そんな中で成長してきた言語です。
JavaOne報告会2006の座談会で「Javaの成熟をいつ感じますか?」と聞かれました。僕の答えは「次の世代と会話の中」というものです。
はてななどの20代の開発者と交流する機会に、自分たちのアプリケーションをデモしあったりします。僕はWindowsにEclipseで、彼らはMac OS XにEmacsやVi(もしくはTextMate)。
彼らは実に楽しそうにコーディングします。会社を超えて、*自分*のコードをネットで公開しあい切磋琢磨しています。そして世界に向けて発信し続けています。
Javaは成熟し大人になりました。でも、一方で忘れてしまった感覚がある気がします。彼らとの、なんともいえない違いはなんでしょうか?
ジョナサン・シュワルツ氏が「参加の時代」を謳うなか、本当に全てのJava開発者は参加の時代を迎えているのでしょうか?
Javaはエンタープライズ・アプリケーション開発に最適である。そう確かに。でも、それは数百人の低賃金プログラマをロボットのように使うことではないはずです。
「エンタープライズ・アプリケーションを開発するとはそうことだよ」などと、死んでも言いたくありません。
僕はエンタープライズ・アプリケーションが好きです。リアルなビジネスをソフトウェアが支える。こんな楽しい作業はありません。僕がWeb2.0を好きでも、それを仕事にしない理由はここにあります。
これからの10年、すごい勢いで変化がやってくるでしょう。そして、これからの10年もJavaは生き残るでしょう。もはや、そこに疑いはありません。であれば、どう生き残るか。
これは僕らJava世代の課題です。これまでの10年と同じロジックは通じません。時代は変わったのです。
大人?成熟?そんな事にかまっていられません。頭を下げて、次世代に教えを請うのです。大人気なく、スクリプト言語とかAjaxとかに取り組むのです。
人月?単価?くだらない。もう、そこに価値がないのは誰もが分かっているのです。本気で、心から信じられる価値にコミットするのです。
「変化は周辺からやってくる」。そう、もはやJavaは周辺ではなくなりました。本流になったのです。今度は、僕らが周りを見る番です。

コメント (2)
McNealyの論調が一変したのは、「育児経験による昇華」ではなかったかと・・・
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20050714/164660/?P=2
投稿者: K.Nakagome | 2006年06月20日 07:02
日時: 2006年06月20日 07:02
そーですねぇ。JavaOne最終日の基調講演で、リアルタイムJVMのデモとして行なわれていたミニチュアストックカーレースの表彰式があったのですが、自分の子供を壇上に上げてデモを見せていましたし。
なお、この記事を書いた星さんもお子さんが生まれて「昇華」があったのも、これが強調されている理由ではないかと(w
投稿者: yusuke | 2006年06月21日 01:26
日時: 2006年06月21日 01:26