諸事情により、実践Spring Framework―J2EE開発を変えるDIコンテナのすべての著者である日立ソフト河村さんによるJavaOne2006の"SpringFramework update"レポートを掲載いたします。以下本文。
---
JavaOne2006のテクニカルセッション「Spring Framework Update(TS-3744)」において、Rod Johnson氏によってSpring Framework 2.0の新機能が紹介された。
J2EEアプリケーション開発の複雑性を軽減することをゴールに開発されたSpring Frameworkは、2002年に発表されて以来いくつかのリリースを経て現在も積極的に拡張を続けている。
Spring Framework 2.0の新機能中心となる機能は、XML設定ファイル記法の拡張とAOPの拡張である。
XML設定ファイルでは、新しいXMLタグを定義する機能を提供することにより、従来冗長性が高かったBean定義ファイルをよりシンプルにかけるようになる。これによって、今まで多くの記述を必要としたトランザクション定義やAOP定義などをとてもシンプルに定義することが可能となった。
AOPの拡張では、AspectJとのより密接な統合を実現し、 Bean定義ファイルの中で、AspectJのポイントカット記法を記述できたり、AspectJのアスペクトをSpring Framework上で利用することができる。
この二つ以外にも数多くの機能が追加されるがここでは特に注目のものといくつか紹介する。
- Java Persistence APIのサポート
Spring FrameworkによってJPAのすべての機能を提供することにより、EJBコンテナがなくてもJPAの機能を利用することが可能である。
- スクリプト言語のサポート
GroovyとJRubyで書かれたプログラムをBeanとして定義し、Spring Framework上で利用することが可能となる。
- 新しいスコープのサポート
従来のシングルトンスコープとプロトタイプスコープに加えて、HttpSessionなどの新しいスコープをプラグインすることが可能になる。
これらの拡張を取り込んだSpring Framework2.0は、JavaOne期間中の5/19にRC1をリリースし、ベルギーのアントワープで来月中旬に開催されるSpringOne前に2.0をリリースする予定である。

