昨日、非常によい出会いがあったのですが、そこで僕が口走ったことが面白かったらしいので自分でメモ。
僕の主張は「役割と立場は違う」というものです。
役割と立場
役割(ロール)というのは、そのプロジェクトの中で果たすべき役目という感じで、アーキテクト、プロジェクトマネージャ、ディレククターみたいに肩書きになるものです。
一方の立場というのは責任とか政治とかの関係で決められるものです。立場が上というのは責任が重いみたいな意味になります。
僕は役割と立場というのは違うと信じていますから、どんなにえらい立場の人から「こうして」といわれても、自分の役割(一般名称でいえばITアーキテクトかな)から間違っている思えば「それは間違いです」と答えるようにしています。
役割から見た目的と手段の評価
もちろん「できません」と答えるのは良いことではありません。物事を「どうしたらそうできるだろうか」と考えるのは非常に大切なことです。ただし、自分の役割の範疇で以下の2点には留意するべきだと考えます。
1.そもそも、どんな目的なのか。その目的設定は正しいのか?
2.目的は正しいとして、なぜその手段なのか。その手段は正しいのか?悪い影響はないのか?
簡単な例にしたいので、門外漢ではありますがWebサイトの色をテーマにしてみます。
さる偉い人から「このボタンを赤くして」といわれたとしてます。赤くするのは簡単です。でも、自分がユーザビリティ担当という役割であれば、簡単にYESとは言えません。
まず、目的です。「目立たせたい」というのが目的だったなら、目立たせることがよいことか?というのが疑問になります。
目的に問題がないなら手段を評価します。偉い人の意見は「目立たせたいから赤くせよ」ですから、赤くすれば果たして目立つのか?というのが疑問になります。
答えは様々でしょうし唯一の正解もありません。ですが、僕が信ずる僕の役割として、プロフェッショナルとしての意見は必ず述べるようにします。
「それ、目立たせるのはまずいんです。なぜなら...」
「赤ではだめです。青にしましょう。なぜなら...」
役割と立場の関係
もちろん、立場への配慮もあるでしょう。それを配慮するかは日本的な美徳にも関わるわけです。でも、なるべく意見は述べるべきです。それこそが立場ある人に責任をとってもらうための正しい方法だと思っています。
立場ある人は全てを知っているわけではありません。ですから、知らないことは役割を持った方に一任してしまいます。つまり役割になった人は、責任を取るという対価なく、信頼によって仕事をさせてもらっているのです。だから、そこに報いるというのは当然の役目だと思います。
役割と立場を混同している人は「偉い人がこういっているからやればいい。どうせ、責任はあの人が取るんだから」となりがちです。それプロの仕事です?
役割と立場をわけたコミュニケーション
もっとも重要なことは、こうした行為を通じてコミュニケーションを取ることです。目的の理解が正しいのか?手段の理解が正しいのか?その上でプロとしての意見を積み重ねれば良いでしょう。その場合に、役割としてのコミュニケーションと、立場としてのコミュニケーションを分けているとイライラしなくて済みます。どうしても赤くする必要があるときだってありますからね。
ちなみに僕の場合、相手が社長だろうが、会長だろうが、できる限りロジカルに、理解していただけるように穏便に意見を述べるようにします。ですが意見を述べること自体が過激なようです(w。
