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僕の職業 - フリーランスとしての1つの形

 フリーランスを1年もやっていると「yusukeって何やっているの?」と聞かれることが多いです。最初はあいまいな答えしかできなかったのですが、だんだん自分の立ち位置というものがわかってきました。フリーランスとしての1つの形だと思っています。参考になるのかわからないのですが、自分への整理も含めて書いてみます。


フリーランスで数億円の案件に関わるということ
 僕のやっていることにあえて肩書きをつけるならば、"業務アプリケーション・アーキテクト"、"プロジェクト・ファシリテーター"みたいな感じでしょうか。
 名前の通り、手を動かして開発するわけではなく、業務アプリケーションを対象にしたアーキテクチャやプロジェクトへのアドバイスを行っています。対象となるのは数億円~数十億円規模の案件です。

 フリーランスでありながら数億円規模の案件に関わるということに驚かれるかもしれません。僕がここを選んだ理由は2つあります。1つ目はチームで、2つ目はお金です。

 チーム規模は数億円ともなれば数十人から数百人に及びます。その中で僕は自分の役割を果たせばいいわけです。これは僕の性格かもしれません。裏方が好きで、たぶん社長タイプの人間ではありません。かといって組織に所属するほど従順でもありません。なので、自分が好きなことができればうれしいわけです。さらに手切れもいいです(w。運用チームに引継げば僕の仕事は終わりです。

 お金はわかりやすいでしょう。関わる案件としては数億円であったとしても、僕の取り分は数百万円とかで1%ぐらいなわけです。これでそれなりのカイゼン効果をもたらすのであればコストとして負担しやすくなります。

 でも最大の要因は「業務システムが好きだから」ということでしょう。特に流通や小売の業務。そうなると、どうしてもそれなりの規模がないと、ということになります。


僕を雇うのはSIer
 とはいえ、クライアント企業に1人で雇ってもらうというわけにはいきません。クライアント企業に必要なのはPMでしょう。僕はPMではありません。

 雇うのは、クライアント企業から仕事をうけたSIerです。SIerの現場というのは儲けることが目的ですから人は常に仕事をしています。ですから方法論や技術を学ぶ時間というのはありません。僕が提供するのはソコです。


やっているのは"実開発をうまく回すために必要なあらゆること"
 例えばアジャイル。アジャイルは良いですが、ウォーターフォールだって良いところはあります。大型案件では非効率もまた効率なのです。では、この案件ではどうやってプロセスを回すべきか、という組み立てを(クライアントを納得するように)しゃべくるわけです。方法論を変えるほど1次コストが安いものはありません。だって、気合入れるだけですから。それでいて非常に効果が大きいのです。
 例えばオープンソース・コンポーネント。コンポーネントごとに特性というものがあって向き不向きがあります。JavaWorldにO/RマッピングやDIコンテナに関する記事を掲載しているのも、その延長になります。

 他にもいろいろやりますが「実開発をうまく回すために必要なあらゆること」と言ってよいでしょう。冗談じゃなく換気や温度調整をお願いすることがあります(さすがに家具は言えないけど)。

 さらに、知り合いのSIerと手を組むことで、具体的なソフトウェアも提供します。ハッカー達が案件専用の開発フレームワークを作成するというアイデアです(コモディティ化と人月)。企業にしてみれば、口だけのコンサルよりも実際にコードをおいていってくれる方がいいし、僕としても「言った通りにやってくれない」と歯がゆい思いをしなくてすむのでありがたいです。


フリーランスとは自由と緊張感
 働き方でいえば自由であることでしょうか。こうしてBlogで発言し、記事を書き、講演を行うことには誰の許可も必要ありません(お客さんのことをしゃべらないのは常識)。
 あとは、、、なんでしょう、、、特にないですかね(w。
 案件に関わるとなると、関係する場には行くわけなので、絶対にどこかのオフィスに出社しなくてはいけません(あぁ、遅刻が多くてごめんなさい)。こういう意味では自由は少なくて、普通のフリーランスとは違います。

 あんまり聞いたことないですけど、僕を雇う人はどういう心境なのでしょうか?確実なのは、その企業に所属している人と違う視点で作業できることでしょうか。一定の距離があるので、そこの緊張感が良い気がしますね。


ここにいたるまで...
 じゃ、なんでこんな仕事をできているのかというと正直よくわかりません。
 元々は業務アプリケーションの構築に関わっていました。ま、開発というよりも外注管理ってやつですが。そのころから業務そのものに対して強い興味があって、そこがいわゆるエンジニアではないところだったのだと思います。また、大型案件だったため開発プロセスにも興味がありました。
 今の仕事は当時から評価してくれた方が呼んでくれたり紹介してくれたり。もちろん、このBlogも重要でしょう。

 そして多くの人に感謝しなくてはいけないでしょう。いろんな人にインスパイアされて、今の僕があります。


今後の展望...
 建築業界では、こういう建物だったらこの人という建築家や構造エンジニアがいます。そういう存在になりたいですね。
 そういう職業が認められるためにはIT業界としての成熟も必要でしょう。だからIT業界には貢献したいし、僕が知っていることが役に立つならオープンに提供して行きたいとも思っています。

 もしかしたら、JavaOneでこんな話もするかもです。"「U30」の現役技術者が語る「転換期のJava技術」"というBOFにパネリストとして参加します。技術メインではありますがエンジニアとしてのあり方なんかも話す時間があるかもしれません。

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素敵なブログを見つけたのでメモ。 なんかこの人カッコいいぞ!男惚れしそうと思った... [詳しくはこちら]

コメント (5)

shin:

yusukeさん

ついにガマンできずに書かせていただきます。
(私信を書かせていただきます。ごめんなさい)

あなたを雇っている心境は・・。

その前に、実は雇う側として私も常に緊張してます。
いつ僕はフリーですからって言われるんじゃないかとw
だからそう言われないように、常に楽しく・ハードに(ちょと儲かる)仕事を作れるように無い脳みそを使ってます。

さて、心境はどうなんでしょう?
うーむ。それは単純に好きだからですかね。
(それにyusukeにも好かれてると思ってるからですかね。)
申し訳ないけど一番の理由に難しい理屈はありません。
何と言うか、ケミストリというか相性が良いと勝手に思ってるからです。

私は一応経営者ですけど、仕事の基準は "何をどうするか" も重要ですが "誰とできるか" が最も重要だと思ってます。
だって尊敬できない嫌な人と仕事するのつまらないですし。
そんな人の為にがんばるのバカらしいですから。

最近yusukeに活躍してもらうにつけ、組織って?会社って?なんだろう?
なんて考えたりしますが、難しい企業論は置いておいて単純ですがやっぱり "人" に尽きますね。
あなたのように優秀な人がどのくらい集まっているかが価値なんだと思います。
重要なのは器(会社)ではなくて中身(人)にコミットできるか、チームにコミットできるか、なんだと思います。

そういう訳でyusukeに凄くコミットしてますし、これからもコミットし続けますので宜しくお願いします。

※これからの組織・企業について、続きは来週夜の部で話しましょ。

そっかshinさん雇い主でしたね(w。チーム(企業や会社でなくて)の一員という感じなので、日々の仕事の中では雇われているとあんまり感じないですが。
お金と働き方について、ちゃんと「見える」ようになったら相談させてくださいな。どうやったらフェア&シェアな立場でいられるのか。
ま、もう少し甘えさせてもらいます。

kenta:

はじめまして、Kentaと申します。
某ITコンサルで主にEDI絡みの仕事をしております。
JavaOneのセッションでお話を伺い、インスパイアされたので書き込ませていただきました。
技術を中心にして働きたいと考えた時、マネジメントに時間を割くのは何か違うと感じていました。
しかし、企業の中で働くとき、気がつけばマネジメントに埋没して、技術をキャッチアップできなくなってしまうことが往々にしてあります。
そういった点でyusuke さんのような働き方はひとつの理想形だと感じました。
今後、blogなどをwatchさせていただき、みずからを奮い立たせていきたいと思います。

yusukeです。kentaさんコメントありがとうございます。働き方って難しいですよね。11日のU30BOFでは「いい仲間がいるってことだね」という話になりました。自分を奮い立たせてくれる(というかお互いに奮い立たせられる)仲間がいる状況に自分を置くというのが大事なことかもしれません。これからもよろしくです。

Anonymous:

昔で言うところの、システムアナリスト様ですか?

殿様稼業ですなー

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2005年10月11日 14:03に投稿されたエントリーのページです。

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