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ブログ=コンテンツは正しいのか

引き続き、書きたいことは多いが、書けないことも多いので、前のエントリで「ブログはCMSではなく、コンテンツとしてキャズムを超えた」という論じたものへの補足的なエントリ。

まず、ブログの技術的な定義を、「MovableTypeを代表とする、個人がデイリーでのエントリをおこなうWebコンテンツパブリッシング」とする。その上で、このブログツールを、何に使うかである。考えるに、以下の6つではないだろうか。

-市民ジャーナリズム
-口コミマーケティングツール
-コンテンツ発掘ツール
-ナレッジベース
-コミュニティツール
-CMS


市民ジャーナリズム
ブログが初期市場に受け入れられた方式だ。当然だが、ブログツールは、この目的のために最適化されている。特定の人物が、自分の意見を主張する場であり、ときにはブログ間で激しい争いも起きている。トラックバックは、議論の広がりに大いに役立った。今となっては、IT業界だけではなく、ほぼすべての業界にわたって広まっている。
なお、こうしたブログサイトを纏め上げ、1つのサイトとして提供している場合もあるが、根本が個人であることに変わりはない。

口コミマーケティングツール
ブログにおいて、影響力の強い個人が出てくると、その人物のレコメンドによる口コミ効果が非常に高くなる。そうなると、マーケッターの出番である。映画プロモーションブログの試行錯誤 - ブログ・SNSをビジネスに活用する 2005年のコミュニティ・マーケティングでは、映画のプロモーションにブログを活用した例が出ている。ただ、アクセス数はそれほどでもなく、確度は高いが訴求力は小さいといえる。なお、現在でも、シルミドのBlogにはアクセスできるが、残骸感がただよっていて、見れたものではない。ブログの継続性という特長に対して、よい解決策をが見えていない例だろう。

コンテンツ発掘ツール
これが、キャズムを超えるブレイクスルーとなったように感じている。なぜなら、すでにお金が動いているからだ。「電車男」や「今週、妻が浮気します」は掲示板だったが、「実録鬼嫁日記」(アメーバブックス)のような例がどんどん出てくることだろう。ココログもココログブックスから出版するようだ。これは、ブログの素直な使い方ではあるが、ジャーナリズムというよりも、エンターテイメントと呼ぶべきものだろう。
ただし、掲示板が有利なのは、ブログに比べ、返信がエントリと同価値であり、スレッドによってコミュニケーションの発展が見やすいことがあげられる。ブログには、あくまで主体としての個人があるため、「みんなの話」はうまれにくいのが特徴になるだろう。

ナレッジベース
ナレッジベースとしては、主に企業イントラでの活用が考えられる。この取り組みの先駆者は日立だろうか。企業内の Blog 活用を推進、イントラブログ・コンソーシアムが発足 という情報もあった。以前から、Google、「企業内Blog」に大きなメリットを実感という情報があったり、Yahoo!も活用していると言われている。
ただし、Googleの使用方法を真似ればよいというものではない。Googleでは、社内が小さなプロジェクトに分割されているし、個々の能力が非常に高いため、かなりあいまいな情報であっても共有メリットは大きい。しかし、普通の会社で使うとなると、Blogのようなフリーフォーマットは、ナレッジの集積につながるのか、非常に疑問である。「イントラ用のブログ」というあたりがなにを示すのか、興味があるところである。

コミュニティツール
最近、神奈川新聞がカナロコというサイトを立ち上げたが、特定のテーマに関するブログのエントリを参加型で集めている。ただ、コミュニティによってサイトを構築するという点では、WIKIに一日の長があることは否めない。Wikipediaもそうだが、Wikinewsニュースをオープンソース化せよ--Wikiの挑戦)も面白い。ようは、情報の集積という面を考えると、ブログでは時系列が基本軸なっているため集積力が弱いのだ。

CMS
これは、単純に企業サイトをブログツールを使って作ればよい。最近はかなり増えてきているように感じる。定期的にニュースリリースがあったりするような場合には、とくに有効なように感じる。ただ、CMSとしての力不足感は否めない。


まとめ
とまとめてくると、ブログは、個人利用へのフォーカスが強いツールであることが分かる。ていうか、それ以外の方法では、"帯に短し襷に長し"ではないかという疑念すらわいてくる。ようは、ブログという言葉はブレイクしたものの、ブログツールそのものは、やはりキャズムを本当には超えていないのではないかと思ってしまう。ただし、やはり一番お金になりそうなのが「コンテンツ発掘ツール」であることはまちがいない。
ブログは、個人の才能をWebに公開するものだ。個人ができること以上のことが実現されるわけではないように感じる。

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2005年02月04日 22:21に投稿されたエントリーのページです。

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