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"Collaborative"で考えた、現実への適切な妥協

笑門来福EAIにシフトするERPストーリーを語れたか?より。

私のポイントは「ERP(Enterprise Resource Planning)が対象とすべき資源(Resource)が社内の固定化されたものだけではなくなっている」ということ。これだけで理解してもらえる人も多いだろう。

一つのアイディアとして、一つの企業を想起させるEnterpriseではなく、パートナーを含めたResource Planningをするという意味で、Collaborative Resource Planning = CRPなんて言葉はどうだろうなどと提案してみた。

なるほどね。企業を超えて協業する感じがする言葉。小売業界で言えば、SCMがCPFR(Collaborative Planning Forecasting and Replenishment)になっていこうしているのに似ているような気もする(CPFRについては、簡単になら、CPFR/用語解説。より詳しくなら、CPFRが追求する小売プロセス)。

ただ、現実にCollaborativeを行うことは非常に難しい。ここは技術の問題ではなく、政治の問題なので、ERPやEAIがだめだと言っているわけではないので誤解なきよう。もちろんPinaさんに反論しているわけではございません(笑)。

振り返れば、ERPやEAI(EDI)の歴史は、企業にとってもベンダーにとっても、お互いの理想と現実の揺れ動きだったのだろう。企業を超えた協業というのは、程度の差はあれ、人力で脈々と行われてきた行為で、それを極限まで人間の判断を避けて、コストを下げ、スピードを上げようとしているのがシステム化だ。しかし、システムには「微妙な判断」ができない。なので、どこかで、あきらめなくてはいけない。

ベンダー 「すべてきっちり決めやがれ」
企業 「判断基準を取引先ごとに全部いれろや」
ベンダー 「そんなん不可能。じゃ、こちらの想定にしたがいやがれ」
企業 「じゃ、ここと、ここと、ここと、、、、は、変更してくれ」
ベンダー 「そんなん不可能。じゃ、判断基準を妥協して完全に自動化してコスト下げるところと、微妙な判断入れて人件費かけるところをきちっり決めやがれ」
企業 「よし、きっちり考えるけど、変えたくなったときに、変えやすいようにしておけよ」

というところだろうか。ま、"ベンダーと企業の現実への妥協"の歴史ともいえる。最近のやり取りのポイントは、より企業側に現実的にITを考えることを求めていることと、ベンダーが、ビジネスの考え方の変化に応じて柔軟に変化できるようになってきている。

僕が、この前のエントリ(ERPがプラットフォームになる日)で感じたのは、PinaさんのところやSAPなどの先進的なベンダーが、顧客のビジネス変更に柔軟に対応したり、"Collaborative"というコンセプトを与えるために、ちゃんと技術的な要素から現実的に考えているんだなということ。はっきり書けば、昔は理想ばかり言っていERPベンダーが、ちゃんと現実的な解をみつけつつあるのだと。ま、残念ながら、現状で実装が完璧だとは言えないと思うけど、かなり期待できる。

ただ、ベンダーの示している現実を正しく理解して「適切な妥協」ができるお客さんは少なくて大変だろうなぁとも思う。で、僕。この「適切な妥協」をいかに引き出してあげるかである。今後、どのレベルで、どう向きあるのか。熟考の日々である。

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先週あたりから、いろいろな方がこのつたないサイトを訪れ、足跡を残してくださるのでとてもうれしい古澤です。 その割には更新頻度が下がっていないか?というご指摘は正しく、現在、お客様先の次年度予算策定にむ ... [詳しくはこちら]

コメント (1)

トラックバックありがとうございます。そう、「Collaborative」って難しい。私は、ロータスでTeam Computingってのを始めたころから(本国の受け売りで)「Collaboration」って言ってましたから、もう10年になります。あのころはまだ「Collaboration」って誰も使ってなかったので単語の意味から説明していました(笑)。それが、いまやBuzzと言われるくらいになってますね(笑)。ただ、あの頃とは対象が変わってきていますね。10年前は個人のCollaborationを支援するというのがポイントでしたが、今は組織のCollaborationになってきています。

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2004年11月15日 16:46に投稿されたエントリーのページです。

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